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熱破壊式と蓄熱式って何が違うの?仕組み・効果・メリット&デメリットの違いを徹底解説!

2024.2.29

記事の監修者

池袋院院長<br>医師(皮膚科・内科・麻酔科)

池袋院院長
医師(皮膚科・内科・麻酔科)

小谷 和弘

こんなことがわかる

熱破壊式と蓄熱式の違い

熱破壊式と蓄熱式の脱毛効果

熱破壊式と蓄熱式のメリット・デメリット

熱破壊式と蓄熱式「仕組み」の違い

まずは仕組みの違いについてです。熱破壊式と蓄熱式では、毛の組織のうちターゲットにする箇所が違います。それにともなって照射の方法も違います。具体的にどんな違いがあるのか順番にご説明します。

熱破壊式…毛母細胞・毛乳頭がターゲット

熱破壊式は、髪の毛を作り出す細胞である「毛母細胞」と毛母細胞に栄養を受け渡す「毛乳頭」をターゲットにした脱毛方法です。毛母細胞や毛乳頭は毛の最も深い位置にあります。したがって、レーザーを毛穴の奥まで届かせるために高出力のレーザーをワンショットづつ照射する必要があります。高出力のレーザーのため、施術時の痛みやお肌への刺激が強くなる傾向にあります。

蓄熱式…バルジ領域がターゲット

蓄熱式は「バルジ領域」をターゲットにしています。バルジ領域は近年新しく発見された器官で、 毛を作る毛乳頭に向けて指令を出し発毛を促す働きを持っています。バルジ領域は毛母細胞や毛乳頭よりも浅い位置にあるため、毛母細胞や毛乳頭のように高出力で照射する必要はありません。低出力のレーザーを連続照射し熱を毛の組織にため込ませる(蓄熱させる)ことでダメージを与えられます。蓄熱式はワンショットずつが低出力のため熱破壊式のような強い痛みはなく、照射されてもじんわり温かい(部位によっては少し熱いと感じる)程度です。

熱破壊式と蓄熱式「脱毛効果」の違い

結論から言いますと、熱破壊式と蓄熱式で脱毛効果は変わりません。1回あたりの照射でも減る毛の量は同じです。

どちらの方式でも発毛組織に十分なダメージを与られるため、効果は同じ

熱破壊式も蓄熱式もそれぞれがターゲットにしている組織があり、それぞれのターゲットに応じて脱毛効果が出る程度に十分にダメージを与えています。「蓄熱式は照射の出力が弱いから脱毛効果がも下がるのでは?」と不安に思うかもしれませんが、全く問題ありません。蓄熱式はそもそもターゲットとしているバルジ領域が浅い層にあるため出力が低くても済むというだけです。低出力のかわりに連続照射してじっくり蓄熱させるので、結果的には十分なダメージを与えています。

効果は同じですが、毛が抜けるタイミングが違います

熱破壊式と蓄熱式では、脱毛後に毛が抜けるタイミングが違います。これは、2つの方式の違いを知るうえで最も重要な要素といってもよいかもしれません。熱破壊式で毛が抜けるタイミングは、早ければ照射の数日後で、遅くとも1~2週間後です。いっぽうで蓄熱式は、今生えているムダ毛が抜け落ちるまでに3週間~1ヵ月前後かかります。

熱破壊式と蓄熱式で毛が抜けるタイミングが違うのは、先ほどお伝えしたようにそれぞれの方式でターゲットとしている箇所が違うためです。熱破壊式では毛母細胞や毛乳頭という、いわば毛の根っこの箇所にダメージを与えます。根っこに直接ダメージを与えるため、毛は栄養を得えられなくなって比較的早く抜け落ちます。いっぽう蓄熱式では毛の根っこには直接ダメージを与えないため、抜けるまでに少し時間がかかります。根っこにダメージを与えないからといって効果が出ないわけではありません。バルジ領域は毛の根っこに指示を出す組織なので、バルジ領域にダメージを与えることで、間接的に毛の根っこの機能を止めているのです。

1回分の施術であっても、熱破壊式と蓄熱式で最終的な脱毛効果は同じです。ですが、蓄熱式は治療後に毛が抜けるタイミングが遅いため「蓄熱式は効果が薄い」と勘違いしている方が多いのが現状です。

熱破壊式と蓄熱式でそれぞれ得意な毛質がある。蓄熱式は産毛も得意!

熱破壊式はメラニン色素に強く反応させる方式のため、濃く太い毛や剛毛に高い効果を発揮します。濃く太い毛が密集しているワキやVIOといった部位は、熱破壊式のほうが1回あたりの照射で脱毛効果を実感しやすいと言われています。蓄熱式はメラニンの量に左右されにくい方式のため、これだけは得意!という毛質はなくとも、1回あたりの照射で太い毛にも産毛にもどんな毛にもほぼ一定の効果があります。蓄熱式は低出力のレーザーを連続照射してしっかりと熱を溜めこむため、メラニンの少ない産毛にも効果的なのが特徴です。

加えて、熱破壊式は一点集中でレーザーを当てるため「この毛1本、この一部分の毛だけを脱毛したい」という場合の脱毛が得意です。例えば眉毛の周りの産毛や、照射を何回かしてもなお残った数本の毛などです。当院が取り扱うソプラノシリーズの蓄熱式脱毛機器は、そういった場合に対応するために熱破壊式レーザーを出すことも可能です。メインは蓄熱式で照射して、局所は熱破壊式に切り替えて照射するといった対応が可能です。

熱破壊式と蓄熱式でそれぞれ得意な毛質はありますが、どちらの方式でも3回、5回、8回と照射回数を重ねることで最終的には濃く太い毛も産毛も脱毛することができます。どちらの脱毛方式でも、目標となる毛の濃さに応じた複数回の照射が必要です。

熱破壊式と蓄熱式の、効果以外のメリット&デメリット

熱破壊式のメリット&デメリット

効果以外の面だと熱破壊式はデメリットが目立ちます。一番のデメリットは、高出力で照射するため痛みが出やすいことです。特に皮膚が薄く太くて濃い毛が密集しているVIOは、痛みに耐えきれずに途中で断念したという人も多くいらっしゃいます。加えて、メラニン色素に強く反応するという特性上、色黒肌や日焼け肌、ホクロやシミがある部分にはレーザーを照射できない場合があります。高出力での照射のため、お肌の弱い方や皮膚疾患をお持ちの方は照射が出来ない場合もあります。こういったデメリットを踏まえ、熱破壊式のみの機器を扱うクリニックではなく、熱破壊式と蓄熱式の切り替えができる機器を扱うクリニックを選ぶことをおすすめします。

蓄熱式のメリット&デメリット

蓄熱式のメリットは痛みが少ないことです。低出力でも脱毛可能な方式のため、部位にもよりますが施術時の痛みはほとんどなくじんわりと温かさを感じる程度です。施術後の赤みや腫れ、やけどといった肌トラブルが発生するリスクも低いので、肌がデリケートな人も施術を受けられます。加えて、熱破壊式ほどはメラニンに強く反応させないため、日焼け肌や色黒肌の方でも施術可能です。

デメリットとしては、正規品ではない中国産の偽物機器を使っているクリニックもあるため注意が必要ということです。当院でも取り扱っているalma社のソプラノシリーズは、数年前「大手クリニック数院が偽物のソプラノを使っている」として騒がれました。本物かどうかをクリニックのホームページのみで見分けるのは難しいです。見分け方のひとつとしては、alma社正規品の証明書がクリニックに置いてあるかどうかです。(正規品でも証明書がないクリニックもあります)

↑当院のソプラノ正規品の証明書です

当院ではもちろん正規品のソプラノのみを取り扱っています。院内には証明書もありますので、蓄熱式の脱毛機器を取り扱うクリニックをお探しでした安心してご来院くださいませ。

脱毛コース・料金プラン

 

この記事のまとめ

熱破壊式と蓄熱式の違い

熱破壊式と蓄熱式の脱毛効果

熱破壊式と蓄熱式のメリット・デメリット

熱破壊式は毛母細胞・毛乳頭(髪の毛を作り出す細胞)ターゲットにした脱毛方法です。いっぽう蓄熱式はバルジ領(発毛の指令を出す細胞)がターゲットです。脱毛効果は同じですが、毛が抜けるタイミング・痛み・得意な毛質が違います。痛みが少ない蓄熱式とワンポイントの脱毛が得意な熱破壊式の切り替えができるソプラノシリーズでの脱毛がおすすめです。

記事の監修者

池袋院院長<br>医師(皮膚科・内科・麻酔科)

池袋院院長
医師(皮膚科・内科・麻酔科)

小谷 和弘

東京医科歯科大学を卒業後、皮膚科・内科・麻酔科など様々な分野で医師としての経験を積み、現在は恵比寿ブライトスキンクリニック池袋院院長として診療を行っています。<保有資格>皮膚科学会認定専門医・内科学会認定内科医・麻酔科標榜医